「夏休みや秋にハワイへ行くけど、ハリケーンは大丈夫?」「もし飛行機が欠航したらどうなるの?」——そんな不安に、アロハちゃんが旅行者目線で答えます。2026年はララ、ロウェル、ノロと、ハワイに近づくハリケーンが続きました。その経験もふまえて、ハリケーン・シーズンの時期、島ごとの影響のちがい、出発前と滞在中にできることをまとめました。
・ハワイに直撃するのはまれ。ただし南を通るだけでも、大雨・高波・強風で欠航や公園の閉鎖が起きる
・同じ嵐でも島によって影響が大きくちがう。ワイキキ(オアフ島)はほぼ普段どおりのことも多い
・出発前は5日先の進路予報と航空会社の特別対応をチェック。滞在中はホテルと郡の案内に従う
ハワイのハリケーン・シーズンはいつ?
ハワイがある中部太平洋のハリケーン・シーズンは、毎年6月1日から11月30日までです。この海域で生まれたり通ったりする熱帯低気圧(ハリケーンや熱帯暴風雨)は、平年で1シーズンに4〜5個。ハワイに近づくのは8月と9月が多く、2026年のララ(8月)、ロウェル(9月)、ノロ(9月)もこの時期でした。
ただし、11月に来た例もあります。1982年11月のハリケーン「イワ」はカウアイ島に大きな被害を出しました。シーズン中(6〜11月)に旅行するなら、時期を問わず出発前に天気をチェックしておくと安心です。
| 時期 | ハリケーンの心配 | 旅行のポイント |
|---|---|---|
| 12月〜5月 | シーズン外。ほとんど心配なし | 冬は北海岸の大波・雨の日が増える |
| 6月〜7月 | シーズン中。近づくことは少なめ | 出発前に天気をチェック |
| 8月〜9月 | いちばん多い時期 | 5日先の進路予報と航空会社の案内を毎日チェック |
| 10月〜11月 | シーズン中。数は減るが来ることも | 出発前に天気をチェック |
ハワイに直撃することはある?
ハワイの島々にハリケーンの中心が上陸することは、実はまれです。多くの嵐は島の南の海上を西へ通りすぎていきます。ただし中心が離れていても安心はできません。外側の雨雲や風、うねりが島にかかるからです。
- 1982年 イワ(11月・カウアイ島):当時ハワイでいちばん被害の大きい嵐になった
- 1992年 イニキ(9月・カウアイ島):ハワイの観測史上もっとも強いハリケーン。カウアイ島に大きな被害
- 2018年 レーン(8月・ハワイ島):上陸しなかったのに、ハワイ島に記録的な大雨
「上陸しない=影響なし」ではなく、大雨・高波・強風の3つに気をつける、と覚えておきましょう。
同じ嵐でも、島によって影響がちがう
ハワイは島ごとに位置や山の形がちがうので、同じ嵐でも影響の大きさが変わります。2026年の例を見るとよくわかります。
| 2026年の嵐 | 時期 | いちばん影響が大きかった島 | オアフ島(ワイキキ)は? |
|---|---|---|---|
| ハリケーン・ララ | 8月中旬 | ハワイ島(記録的な大雨・洪水) | 熱帯暴風雨程度の影響 |
| 熱帯暴風雨モケ | 8月下旬 | ハワイの島々に接近(大きな被害は報告されず) | 大きな被害は報告されず |
| ハリケーン・ロウェル | 9月上旬 | カウアイ島(大規模停電・住宅被害) | 大きな影響なし |
| ハリケーン・ノロ | 9月下旬 | ハワイ島(大雨・土砂崩れ)、マウイ島(強風) | 高波・強風注意報。イベントは予定どおり |
ワイキキに泊まる旅行なら、嵐が近づいても「ビーチで泳げない」「一部のツアーが中止」くらいで済むことも多いです。一方、ハワイ島・マウイ島・カウアイ島へ行く予定がある場合は、島内の道路・国立公園・州立公園の閉鎖や、島と島を結ぶ飛行機の欠航に注意が必要です。
ニュースで見る「注意報」「警報」の意味
嵐が近づくと、米国立ハリケーンセンターからウォッチ(Watch)とワーニング(Warning)が出ます。日本語の報道では「注意報」「警報」と訳されることが多いです。
| 名前 | 意味 | いつ出る? |
|---|---|---|
| ハリケーン・ウォッチ(注意報) | ハリケーン並みの風(秒速約33m以上)が吹く可能性がある | 強い風が吹き始める約48時間前 |
| ハリケーン・ワーニング(警報) | ハリケーン並みの風が吹く見込み | 強い風が吹き始める約36時間前 |
| 熱帯暴風雨ウォッチ(注意報) | 秒速約18〜32mの風が48時間以内に吹く可能性がある | 約48時間前 |
| 熱帯暴風雨ワーニング(警報) | 秒速約18〜32mの風が36時間以内に吹く見込み | 約36時間前 |
このほか、ハワイでは洪水注意報(Flash Flood Watch)や高波注意報(High Surf Advisory)もよく出ます。「ワーニング(警報)」が出たら、外出や海・山へのお出かけは控えましょう。
出発前にできること
① 5日先までの進路予報を見る
中部太平洋のハリケーンは、米国立ハリケーンセンター(中部太平洋ハリケーンセンター)が5日先までの進路の予報円を出しています。出発の1週間前くらいから、ハワイに近づく嵐がないかを見ておきましょう。予報は1日に何度も更新されます。
② 航空会社の「特別対応」を確認する
嵐が近づくと、航空会社は変更手数料なしで便を変更できる特別対応を出すことがあります。2026年9月のノロのときは、ハワイアン航空、アラスカ航空、デルタ航空、アメリカン航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空などが対象の便に特別対応を出しました。対象の日付や空港は会社ごとにちがうので、予約している航空会社のサイトやアプリで確認してください。
③ 旅行保険と予約の条件を見直す
- 海外旅行保険:欠航や遅延で増えたホテル代・食事代が補償されるかは契約しだい(「航空機遅延費用」などの特約)。クレジットカード付帯の保険も内容を確認
- ホテル・ツアー:キャンセル料がいつからかかるか、嵐のときの扱いを確認しておく
- レンタカー・島間フライト:変更しやすいプランだと、予定を組み直しやすい
④ 外務省の「たびレジ」に登録する
外務省の「たびレジ」に旅程を登録すると、滞在先の安全情報や緊急時の連絡を日本語のメールで受け取れます。短い旅行でも登録できます。
滞在中にハリケーンが近づいたら
- ホテルの案内に従う:館内放送や部屋に届くお知らせを確認。フロントで最新情報を聞くのがいちばん確実
- 海に入らない:嵐が遠くても高波や強い流れが起きる。ビーチの閉鎖表示には必ず従う
- 川・冠水した道路に近づかない:大雨のあとは鉄砲水や土砂崩れが起きやすい。雨がやんだあとも危ないことがある
- 山・トレイルは閉鎖される:ノロのときは、ハワイ火山国立公園が9月24日夕方から閉鎖、ハワイ島とマウイ島の州立公園やトレイルも閉鎖された
- 停電に備える:飲み水、すぐ食べられる軽食、モバイルバッテリー、常備薬、少しの現金を用意しておく
- 避難所の情報:避難が必要な地域では、郡が避難所を開いて案内を出す
情報はどこで確認する?
| 知りたいこと | どこで確認する |
|---|---|
| 嵐の強さ・進路・注意報 | 米国立ハリケーンセンター(中部太平洋)/NWS ホノルル予報所 |
| ハワイ州の緊急情報・避難 | ハワイ州緊急事態管理庁(HI-EMA) |
| オアフ島の緊急情報 | ホノルル市郡 緊急事態管理局(HNL.info で通知を受け取れる) |
| 道路の閉鎖 | ハワイ州交通局(HDOT)のサイト・SNS |
| 州立公園・トレイルの閉鎖 | ハワイ州土地天然資源局(DLNR) |
| ハワイ火山国立公園 | 公園の公式サイト(現在の状況) |
| 日本語の安全情報 | 在ホノルル日本国総領事館/たびレジ |
| 飛行機の運航・特別対応 | 予約している航空会社のサイト・アプリ |
スマホに入れておくと便利なアプリは、ハワイでピンチを救うスマホアプリ3選でも紹介しています。
2026年のハリケーン(アロハちゃんのまとめ記事)
2026年にハワイへ近づいた嵐の、くわしい被害と復旧の情報はこちらにまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. ハワイのハリケーン・シーズンはいつですか?
A. 毎年6月1日から11月30日までです。ハワイに近づくことが多いのは8月と9月で、11月に来た例(1982年のイワ)もあります。12月から5月はシーズン外で、ハリケーンの心配はほとんどありません。
Q. ハリケーンを避けるには、何月にハワイへ行けばいいですか?
A. ハリケーンだけを考えるなら、シーズン外の12月から5月が安心です。シーズン中でも、ハワイに直撃するのはまれで、多くの年は旅行に大きな影響はありません。8〜9月に行く場合は、出発の1週間前から進路予報をチェックしましょう。
Q. ハリケーンで飛行機が欠航したらどうなりますか?
A. 嵐が近づくと、航空会社が変更手数料なしで便を変更できる特別対応を出すことがあります。2026年9月のハリケーン・ノロのときも、ハワイアン航空やユナイテッド航空などが特別対応を出しました。予約している航空会社のサイトやアプリで、対象の日付と変更の方法を確認してください。
Q. 欠航で増えたホテル代は、旅行保険で補償されますか?
A. 契約している保険によります。海外旅行保険の「航空機遅延費用」などの特約や、クレジットカード付帯の保険で補償される場合があります。出発前に補償の条件と、請求に必要な書類(欠航証明など)を確認しておきましょう。
Q. ワイキキ(オアフ島)はハリケーンの影響を受けますか?
A. 嵐の進路によります。2026年のララ、ロウェル、ノロでは、被害が大きかったのはハワイ島やカウアイ島で、オアフ島に大きな被害はありませんでした。ノロのときもワイキキのイベントは予定どおり行われましたが、高波・強風の注意報は出ていました。海には入らず、ホテルや市の案内に従いましょう。
出典:
- NWS ホノルル予報所:2026 Central Pacific Hurricane Season Outlook
- 米国立ハリケーンセンター(NHC):用語集(ウォッチ・ワーニングの定義)
- Hawaii News Now:ハワイを襲った過去のハリケーン(2023年6月)
- Wikipedia:2026 Pacific hurricane season(2026年の嵐の一覧)
- ハワイ火山国立公園:ノロ通過後の再開(2026年9月27日)
- ハワイ州土地天然資源局(DLNR):州立公園の再開(2026年9月30日)
- Hawaii News Now(ノロ接近時の欠航・閉鎖の報道)
※2026年10月4日時点の情報です。嵐が近づいているときは、必ず公式の最新情報を確認してください。

